ダンスミュージックを作っていると音質というのは必ず突き当たる壁の一つです。

私も「自分の音が悪いのは機材のせいじゃないのか?」と思っていた時期がありました。

「もっと高い機材を買えば」

「あのソフトがあれば」

「あのコントローラーがあれば」

そう思い続けて機材に何百万円も注ぎ込みましたwその結果わかったのは自分の音が悪いのは自分の勉強不足のせいだという事ですw

自分の音が悪いのは勉強不足(努力不足)

自分の努力や勉強不足を全て機材のせいにするのはいけません。

「○○がないから俺はカッコいい曲が作れないんだ、いい音が出せないんだ。」

それを言う前に目の前にあるソフトや機材を完全に使いこなせているのか?という事です。

フルにその機材を使いこなした上でどうしても目的の音が出ないと限界を感じたときに足りない部分を補える機材を買えばいいのです。

沢山機材を持っているだけで使いこなせていない人よりも、一つの機材やソフトを完璧に使いこなせている人の方がカッコいい曲を作れるようになります。

凄い曲を作っている人でFLSTUDIOしか持って居ないという人もいましたし、逆に凄い数の高級機材を持っているのにFLSTUDIOだけあれば作れるレベルの曲しか作れない人もいました。

お金を出せば良い音が出るのならお金持ちしか曲つくりが出来ないという話になりますがダンスミュージックはルーツを辿れば貧乏人の音楽です。

ヒップホップだってそうですよね?倉庫に置いてあった古いサンプラーとかシンセ、リズムマシーンを使って新しい音楽を作り上げてきましたしデトロイトテクノだってそうです。

お金で楽は出来ますがカッコいい曲を作れるようにはならないという事です。

頭の中味をすぐにアウトプットできるか?

自分の頭にある音をそのままアウトプットできるか?これはDTMにおいてとても重要な事です。

例えばDAWソフトの場合「この音をこうしたい」と頭で思った時に操作方法がわからずに説明書を見ているようではお話になりません。

プロと呼ばれる人達は異常なまでにDAWソフトの操作が早いです。

ショートカットも全て覚えていてアクセスしたい箇所まですぐに飛べますし、シンセを触っていても一つ一つの機能の意味がわかっているので目的の音まですぐに辿りつきます。

シンセのプリセットを一つずつ切り替えて目的の音を探すという手もありますが時間がかかります。

お金を出さないと出ない音もあるにはある

とは言っても確かに高いシンセやコンプやEQ等はいい音が出ますしそれにしか出せない音もあるとは思います。

ですが良い音が出たからといって、そのままそれを自分の曲に乗せてみたところでミックスが下手だとその音だけ浮き上がりますし、他のパートがショボいと結局は意味がありませんw

という事を私は何百万円も機材にお金を掛けて実感しましたw

でも私の場合はそれで良かったと思っています、なぜならそれをしたことによって自分の勉強不足なだけで機材のせいじゃないと納得が出来たからですw(高い授業料でした)

お金を掛けすぎないのも問題

たしかに機材にお金を掛けすぎるのは問題ですが逆に全部無料でやりたいなんていうセコイ考えも問題です。

最近はネット上にフリーのDAWソフトやフリーのソフト音源などありますので一通り揃いますがそれだけで完璧な曲を作るのは無理があります。

フリーのもので優れている物も確かにありますが無料はやはり無料です。

必要最低限のお金は掛けましょう。

お金を掛けるならまずはモニター環境を完璧に

機材にお金を掛けるのならまずはモニター環境にお金を掛けましょう。

シンセ等を買うのに比べるとそんなに劇的に自分の音が変わるわけではないので地味ですが、ここが良い音が作れるようになるかどうかで一番重要な部分です。

モニターの重要性についてはコチラの記事(ダンスミュジックを作るのに一番大事なもの)をご覧ください

サウンドハウス