上手いDJと下手なDJって何を基準に考えたらいいのでしょうか?これはとても難しい問題です。
まずDJをやった事がある人と目線お客さん目線では視点が変わってきます。
DJはミックステクニックやスクラッチ(ジャンルにもよりますが)そして曲の使い方などを見て上手い下手を判断します。
逆にお客さんでDJをしたことが無い人はDJどんなすごいテクニックを持っていてもわからない人が多いものです。
DJのテクニックよりも「踊れるか」「盛り上がれるか」という所が上手い下手の判断基準になります。
ただココでどちらにも共通している点はスムーズなミックスが出来るか?(選曲含む)という点です。ここが駄目だとDJから見ても下手ということになってしまいますし、お客さんからみても踊っていて足が止まってしまうので「あのDJ下手だな~」ということになってしまいます
DJが上手いというポイントはジャンルによっても変わってくる
ダンクラ、レゲエ、ヒップホップ、ハウス、テクノ等々様々なジャンルがありますがそのジャンルによっても上手いポイントは変わってきます。
ヒップホップのDJはスクラッチを多様する人も多いですが例えばハウスやテクノでスクラッチをする人はあまりいません。
テクノの場合はロングミックスやエフェクターなどを多様して展開をつけていくDJが上手いとされていますがレゲエやヒップホップでロングミックスはあまりしないですよね?
バトル系DJは上手いのか?
確かにバトル系のDJはスクラッチ等の技術は他のDJには真似できない物をもっていますが、お客さんを踊らせられる、という点からいうとちょっと違ってきます。
私も何度かバトル系のDJ(DMC優勝者)など大箱でプレイするのを見たことがありますが、最初はプロジェクターに写されたDJの手元を見て「お~~すげぇ~~~」となるのですが20分もすると飽きてきて普通のDJで踊りたくなりましたw
ライブショーとして考えればバトルDJは一般のお客さんにもDJが何をしているのかがわかりやすく面白いとは思いますが長時間踊れるか?といわれるとNOです。
ただバトルDJが一番上手い下手が分かりやすいというのも事実で、実際にDMCなどで順位を付けたりという事も行われています。
ですのでクラブで長時間踊らせられるかという点を抜きにしてDJの技術面だけでみた場合に上手いDJはDMCチャンピオンと言ってもいいのかもしれません。
ディスコのDJに聞いた上手いDJの基準
むかし大先輩のディスコの専属DJをしていた方が言っていたのですが、「DJというのはお客さんを躍らせられるのは当たり前、あとはバーの売り上げを上げられるのが上手いDJだ」と言っていました。
これはどういうことかというとディスコの専属DJということは雇われているディスコ全体の売り上げも考えなければいけないという事で、これはクラブにもいえますが経営者側からすると入場料も大事な収入源ですがバーの売り上げというのもかなり重要になってくるからです。
人は沢山入ったけどお酒が出ないよりも下手をすると人はあまり入らなかったけどお酒がバンバン出たほうが儲かる場合があるからです。
でも、どうやってDJがバーの売り上げを上げられるのか疑問じゃありませんか?
その先輩が言っていたのは一晩で何度も大きな流れを作る事だといっていました、盛り上げてそのまま盛り上げ続ける事もできるけどそれだとフロアからお客さんがバーに流れない、だから徐々に下げて行ってバーにお客さんが流れやすい時間をコントロールして作ってやるんだと言ってました。
あとは裏技として空調の温度設定も自分で変えていたと言っていましたw
単純に温度設定を高くしてやると喉が乾くからバーに人が流れるだろ?とww
もう一つの裏技はEQでMID(中域)を下げてやるんだそうです。MIDというのは歌が入っていたりする部分で、そこを下げることによって会話がしやすくなるのでバーでの会話やナンパがしやすくなるんだとか・・・
お客さんを色々な意味でコントロールできるという意味ではディスコ時代のDJというのは凄いかもしれないと思いましたw
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