DJの中には(特に初心者に多い)予めセットを組んでDJをする人がいます。

セットを組むというのは、例えばAという曲を掛けた後にBという曲をつないで次はCというように、全て曲順を決めて、その曲の何処の箇所で次の曲に繋ぐか、というタイミングまでを全て決めて練習して本番にそのままDJする事です。

セットを組んでDJしても楽しくない

私もDJをしていた時、特に初心者の頃はセットを組んでクラブでDJしていました。

だから本当はあまりえらそうなことは言えないのですが、その時に一つだけ気がついたことがあります。

それは、セットを組んでDJをしても楽しくないという事です。

確かに予め練習しているのでスムーズにミックスできますし、大きな失敗はしませんが、もう次にかける曲も繋ぐ場所も全て決まっているのでDJをしていても楽しくありませんでした。

さらに最悪なのは自分の予め決めていたタイミングでつなげなかったりした時なんかはアドリブが利かないのでパニックになりますw

それを解消するために私が考えたのが予め家で自分の完璧なミックスを録音して現場でそれを垂れ流しながらEQの摘みをいじったりフェーダーをいじったりするふりをしていましたw

これお客さんにはばれなくてもDJブースで他のDJに見られたりすると一撃でバレますw

そのときはたまたま選曲が客層とマッチしたのか盛り上がりましたが自分は盛り上がれませんでした。。

セットを組んでDJするならまだ繋いだりはしますがミックスを垂れ流すだけだと本当に全くする事がないんですよね。。。

EDM界隈ではこれと同じ事をしているDJも少なくないと聞きます。

EDMなどのビックパーティというのは言ってしまえば商業パーティなのでお客さんがDJのライブ感よりも安定を望んでいる人が多い傾向にあると思うので先に完璧な流れを作っておいたほうがいいのかもしれませんが・・・

何千人、何万人というお客さんが踊っていればある程度何を掛けても盛り上がってくれますし、DJのプレイを聞きにきているという人よりも知っている曲がかかればそれでOKと言う人が多い(偏見です)のもEDMの現場ならミックス垂れ流しの方がいいかもしれません。

ライブミックスを進める理由

やっぱりDJはライブミックスの方がかっこいいですしDJ自身も楽しいです。

その場の雰囲気を見てお客さんの好みを探りながら、その場で曲を選曲して徐々に自分の世界にはめていき最後は自分の世界観に持ち込んで爆発させる。それが出来るのが本当に上手いDJではないでしょうか。

失敗してもいいと思うんです、それもDJですから。

そして場数を踏むことによって失敗の数も減っていきますし、究極までいくとその失敗すら盛り上がりにつなげられるようになります。

くれぐれも皆さんにはセットを組んでそのままかけたり、ミックスを作って垂れ流す、私のようなインチキDJにはならないで欲しいと思いますw

サウンドハウス