周りで数多くのＤＪを見てきましたが「ＤＪだけ」で生活できていたのは数人しかしりません。

あるクラブのお抱えＤＪとして給料を貰って食べていた人は何人も知っていますが、フリーでやっていてという人は残念ながら見たことがありません。

１９９０年代から２０００年前半位までのクラブブームだったときはＤＪだけで食べていた人が結構いたと思います、それはＤＪが珍しかったからであり、誰でも出来るものではなかったから、そして何よりクラブブームだったからだと思います。

あの当時は今では考えられませんが平日でもパンパンに人が入っているクラブが沢山ありました、週末の人気イベントなんて並んでましたからね・・・今現在、平日で人がパンパンに入っているクラブなんてあるのでしょうか？週末でも並んでまで入るなんていうイベントはあまりないのではないでしょうか。

まさにＤＪバブルという言葉がピッタリだと思います。当時はＭＩＸＣＤなんかも飛ぶように売れていましたからその収入も半端じゃなかったと思いますし、歌謡曲のクラブバージョンリミックスをするだけで一曲何百万円、毎週末クラブでＤＪをするだけで月に１００万円以上稼いでいたなんていう人もいました、ですが今ではＤＪバブルも弾けＤＪだけで食べていくのは厳しいと嘆いている人ばかりです。

ただ、その当時からいまだにＤＪだけで食べている人がいるのも事実です。そういう人はＤＪバブルに踊らされず努力を積み重ねていた人だけでしょう、ちょっと人気が出たからといって調子に乗って金に女に酒、ドラックみたいな人はやはり消えていきます。

私もＤＪの裏側を知る前は華やかな面だけみていたので、人気があってちやほやされて女にモテて好きな事をやってお金までもらって自由に生きられる、ＤＪってなんて素敵な職業なんだろう、、と思って憧れていました(笑)

あとＤＪだけで食べているのかと思ったら実は親がお金持ちだった、これ結構多いんですよね、、そこまでＤＪの本数も入っていないのに仕事もしないでどうやって食べているんだろうと思っていたら「あいつ超ボンボンらしいよ」というのは音楽業界ではよくある話です。