CDJが出始めた時にアナログ(ターンテーブル)でDJしていた人たちは口をそろえて「CDなんて駄目だ音が悪い、アナログの温かみがない、低音が出ない」などと言っている人が多く居ました(今でもこのアナログvsデジタル論争は続いています)
ですがそう言っていた人の殆どがCDJの普及に伴いターンテーブルからCDJに移行していきました。
そして今度はPCDJが普及してくると、CDJでDJをしている人が「CDJじゃないと駄目だ、PCDJは音が悪い」なんて言っているのを耳にするようになりましたw
音質に関わって来るものとして
- 元の音源の音質(これ一番重要)
- レコードなら針
- CDJの機種
- DJミキサー
- PCDJならオーディオインターフェース
- スピーカー
- PAやアンプ
軽く考えただけでもこれだけ音質に影響してくる要素があります。ですからどれの音がよくてどれが悪いかなんていうのは簡単には言えないという事です。
ジャンルによっても音の良さの定義が違う
私の周りではトランス勢が最初にレコードの使用を辞めてCDJを使い始めました。
トランスの特徴の一つとしてデジタル臭さというのが挙げられると思います。
レコードから出るノイズや音の温かみはさほど必要がなく、アナログならではの繋いでいる時のリズムの揺れの気持ちよさも必要なかったというのもあると思います。
移行が遅かったのはヒップホップのDJです。
ヒップホップはスクラッチを多用するというが理由の一つとしてありました(今の機種では大抵のCDJやPCDJでもスクラッチが出来ますがCDJが出た当時はそれが出来きませんでした)
そして音の悪さというか温かみも当時のヒップホップには大事な要素だったからではないでしょうか。
ですが、これも古い曲からリズムや上音をサンプリングして曲を作るというヒップホップ独自の手法が著作権問題がきびしくなるにつれ出来なくなりました。
当時のヒップホップのアーティストたちはわざと音質を落とすことによって出来る音の太さや独特の音質を追求していました。だからこそE-mu SP-1200を筆頭とするビットレートが低いサンプラーを高いお金を出して購入して「ローファイにこだわっていたのです。
現在は PCを使って自分でシンセなどを使って曲を作るアーティストが多くなりました、それによってヒップホップのカッコいい音の定義が「ローファイ」から「ハイファイ」へ変わっていったというのもCDJやPCDJに移行しだした理由かもしれません。
いまでは本場ジャマイカのレゲエのDJですらCDJやPCDJを使っているらしいのですがそれを聞いてちょっとだけ寂しい気持ちになりました。
これは理由の一つとしてダブプレートを刷らなくても新しい音源をすぐに掛けられるからというのがあると言われています。
個人的にはアナログが一番好き
アナログは盤面も大きいですし、ジャケットデザインも込みで素敵です。
DJをしている時も個人的には一番絵になると思います、それが消えていくのは悲しいですが時代の流れですから仕方ないのでしょうか・・・最近はアナログブーム復活といわれていますが実際ターンテーブルが常設されているクラブってあまりないですしね。
PCDJでもCDJでも技術が進化した事によってターンテーブルでDJするのには絶対に必要だったピッチ合わせという作業がほとんど必要なくなりました。
CDJでもBPMは出ますしPCDJなんて勝手に合わせてくれますからね、、これは素晴らしい事だと思いますがそれによってなんちゃってDJが異常に増殖したのだけが唯一喜べない事かもしれません。
まとめ
ターンテーブルもCDJもPCDJも、それぞれによい面と悪い面があります。
ですのでそれを使う人が何に重点を起きたいかという所で変わってくると思います
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