自分が実際に何のジャンルが好きなのか何が作りたいのかわからず、でもとりあえず曲を作って見たいという方は色々なジャンルに挑戦して見るのもいいと思いますが、ある程度DTM歴があって実際にDJに認められるレベルの曲を作りたいと思っているのならジャンルは一つに絞りましょう。

流行を追いかけずに一つのジャンルを極めるという事

ヒップホップが流行ればそれをやり、ハウスが流行っていると聞けばそれをつくり、エレクトロが流行っていると聞けばエレクトロ、ダブステップが~ブロウステップが~トラップが~フューチャーベースが~ドラムンベースが~ミニマルが~EDMが~とやっている方の曲はどれも中途半端な場合が多いです。

JPOPを作りたいのなら流行を追いかけてその要素を取り入れるのは良いことかもしれませんがクラブで認められてクラブでDJに掛けてもらえるような曲を作りたいのなら中途半端はいけません。

時代はまわる

ダンスミュージックは流行の移り変わりが早いので流行を追いかけていると、そのジャンルの曲がある程度作れるようになった頃にはブームが終わっています。それでまた次に流行っていると聞いたものを追いかけて作り始めてもまたブームが終わる・・・という事になってしまいます。

一つのジャンルだけをやっているとブームは繰り返すので、そのときまでに実力を磨いておいて波が来たときに一気に乗るのが良いと思います。

上辺だけ真似をしてもパチものしか出来ない

他ジャンルから生まれた新しい手法を楽曲に取り入れるのも重要かもしれませんが、昨日までヒップホップを作っていた人がいきなりトランスを作るというのは無理があります。

ある程度曲が作れる方なら、それっポイものは出来るかもしれませんが上辺だけ真似て見たところで聞く人が聞けば「何か微妙に違うんだよな~」という事になります。

何のジャンルでもそれに特化したアーティストがしのぎを削っている中で流行を追いかけてポッと入った人が上に行けるほど甘い世界ではありません。

世界で売れているアーティストを見ていただければわかると思いますが数種類のジャンルを作って色々なジャンルで売れているという人はほとんどいません。

また、一つのジャンルを極める事で得ることは多いですが色々なジャンルに手を出しすぎると何をやらせても中途半端な器用貧乏になってしまいます。

真似をするのは重要な事ですがどうせ真似をするなら完璧になるまで真似をして自分のものにしましょう。

それをした人が自分だけのオリジナリティを確立できます。

流行っているから作る、では自分という物がそこにないので曲にもそれが反映されます。そんな中途半端な人が作った曲を私は買いたいとも聞きたいとも思いません。

ただ一つのジャンルしか聞いていない人の作る曲よりも色々な音楽を聴いている人の方が作る曲が面白いというのはあるので幅広く聞いてみる事をお勧めします。

そして以前も言いましたがクラブミュージックを作りたいならクラブに遊びに行くことです、クラブのスピーカーで大音量で聞いて始めて分かることも沢山ありますし、どんな曲の展開でお客さんが盛り上がるのかなども色々と勉強になることが多いです。

家に引きこもってネットで2chを見たりして、そこから得た情報を頼りにPCと睨めっこしてマウスをポチポチやっているだけでクラブで機能する曲を作れるようにはなりません。

ダンスミュージックで重要なのは体で感じる音です、家で曲を聞いてわかったつもりになってはいけません、家で聞いた時は「なにこの曲?何で売れているのか全然理解できない・・・」と思っていた曲をクラブで聞いたら「なにこれ!無茶苦茶カッコいいんだけど・・・」という場合が多々ありますw

私はこういうクラブでしか機能しない曲こそがある意味真のダンスミュージックだと思っています。