太いキックを作る方法

かっこいいキックって何でしょうね?好きなジャンルによって違うかとは思いますがクラブミュージックをやるならこの太いっていうのは共通だと思います

では太いキックを作るにはどうしたらいいのでしょうか?いくつかの方法が考えれられます

それは

  • サンプルを重ねる
  • プラグインを使う
  • 一からキックを作る

です。それでは1つずつ順番に解説していきます


サンプルを重ねる

kicklay


良く言われている方法に複数のキックサンプルを重ねるというものがあります。

これも言うのは簡単ですが、実際にやってみると思いのほか上手くいかない物です。

ただ単純に二つの異なるキックを同時にならすだけではダメで、お互いに足りない部分を補い合うようなキックサンプルを選ばなくてはいけません(更に細かい事を言うと位相やアタックの位置も調整しなければいけません)

簡単に言ってしまえば、「このキックのサンプルアタックはカッコいいけど低音の部分が足りないな~」なんていう場合に低音がよく鳴っているサンプルを重ねて二つ同時に鳴らすとカッコよくなります(これと似た方法でサイン波をゲートでサイドチェインしてキックが鳴るのと同時にサイン波を鳴らして低域を補強するという方法もあります)

サンプルを重ねる際にEQやコンプで加工する

まずアタック担当のキックの低音はEQでカットしましょう、そこに低音のカッコいいキックをEQでハイカットしたものを足してやるとカッコいいキックが出来ます。と、言うほど話は簡単ではありませんwこのEQのポイントも上手くやらないといけませんし、二つのキックの音量バランスやアタックの位置も重要です。
それが上手くできたら二つのキックをバスにまとめてからコンプをかけると音にまとまり感が出ます。

3つ以上のキックを重ねるアーティストもいる

kickLayered

中にはハイ、ミッド、ベース(サブベース)を受け持つ三種類(それ以上)のキックを重ねる人もいますが更に難易度が高くなります。2つ程度なら適当に重ねていてもたまたまカッコよくなる事はありますが3つ以上になると感覚だけでやると大域がぶつかり合ってしまい、単体でならすよりも音が細くなってしまったなんて事になってしまうので注意しましょう。

簡単にキックを太くできるプラグイン

EQやコンプなどはdawに付属されているプラグインも最近は悪くありませんがド定番のwavesのプラグインは持ってると便利です

wavesはEQやコンプの効きもいいですし、中でもキックを太くするのにお勧めはwavesのこのバンドルに入っているRBASSというプラグインです。

これを使うと低音を補強してくれます。簡単な操作で低音の倍音を足してくれるのでスカスカなキックに使っても太いキックに変えてくれますし、ちゃんとなっているキックだとさらに低音が聞こえるようになるという魔法のようなプラグインですw

ただし掛けすぎには注意が必要ですがコツをつかめばかなり使えるプラグインです。

renaissance-bass

雑誌等のEQポイント等は参考程度に

よく雑誌などでEQで何Hzをカットしてコンプのアタックは何msでなんて書いてあるのを見かけますが、選んだキックの音によって変わってくるのであくまで参考程度に留めておきましょう。最後に信じるのは自分の耳です。

とにかく色々と試してみて自分で気持ち良い音になるキックの組み合わせやEQポイントやコンプの掛け方を発見してください。苦労はしますが上手くいった時に貴方だけのオリジナルのキックが出来上がります。楽をしてカッコいいキックは手に入りません

キックを聞いただけで貴方の曲だとわかるようなカッコいいキックが出来たらこっちのものですので頑張ってください!

一からキックを作る

自分で一からキックの音を作る方法の一つとしてサイン波にピッチカーブを書いてキック音にする方法もあります(ここで説明すると長くなるのと画像などもいれないと分かりにくいですし、なにより面倒なのでw興味のある方はyoutubeなどで「Sine Wave Kick Drum」とか検索すれば詳しく説明している動画が出てきますのでそっちを見てください)

一番手っ取り早いのはアナログのリズムマシンで作る事です。エレクトロンのマシンドラム(現在は販売中止)なんかは最初からカッコいいキックの音が入ってますし、jomoxのMBase 11なんかも癖はありますがブットいキックが作れます。

そこで今回は私のお勧め音源をいくつかご紹介しておきます

■極悪キック専用音源 Jomox Mbase 11

このMBase 11は完全なキック専用音源です。
はい、キックの音しかでませんw潔いです、まさに男の為のキックマシーンですw
パラメーターを弄ることでベースも作れますが基本はキックだけです
キック専用音源というだけあってその実力は伊達ではなくちょっと弄るだけで
ドスッ!
とすさまじい音圧の極太・極悪キックが簡単に作れます。
私はクラブにこれを持って行ってオープン前のリハ時間を使って実験した事がありますが、調子に乗って遊んでいたら危うくスピーカーを飛ばしそうになりPAさんに激怒されましたw
それ位ヤバイ低音が出ます(家のスピーカーだとコイツの真の実力はわからないかも・・・)





■ハウス、テクノクリエイターで定番のキック音ならTR-8

ハウスとかテクノを作っていて王道でド定番のキックがほしい人ならTR-909とかTR-808(サンプルCD何かにもよく入ってますし名前くらいは聞いたことがあると思います)と言いたいところですがプレミアが付いていて何十万円もしますw
何より古い機材なので各個体のコンディションによって音が全然違いますし「買ってみたもののすぐ壊れてしまって修理で何万円取られた」なんていう話も結構ききます。もしどうしてもこれらの機材が欲しいのなら原宿にあるFive-Gというお店で買うことをおすすめします。このお店はアフターケアなどもしっかりしていますのでお勧めです。
ただ、正直よほど実機に拘りがない場合は、同じローランドが出したTR-909とかTR-808の音を忠実に再現して作ったTR-8がお勧めです。

このROLAND TR-8はリズムマシンなのでmbass11のようにキックの音しか出ないという事はありません。これ一台あればキック、スネア、クラップ、タム、ハイハットなどリズム帯に必要な音は一通りでますし、シーケンサーも内臓されているのでPCに接続しなくてもリズムを打ち込む事ができます。
使いこなすとこんな↓事が出来ます
 

■コスパで考えるならVOLCA-KICK

最近でたものだとKorgのVOLCA-KICKという機種が1万円台で購入できて入門機にはお勧めです





アナログマシンを使ってキックを作る利点

アナログマシンを使うとより自分好みのオリジナルキックを作ることができます。 正直サンプルを幾ら加工してもそのサンプルのキックに含まれて居ない音は出ませんし、曲に合わせてピッチを変更したい場合もリリースも変わってしまいますし最悪音が悪くなってしまう事もあります。

さらにサンプルCDなどの販売されている音をそのまま使うと当然他人とかぶる可能性がでてきます。その点こういったアナログマシンで一からキックの音を作るとピッチ変更も自由自在ですし慣れてくると自分の出したい音がすぐに作れます。

とにかくキック音に拘りたい、又は自分だけのオリジナルキックを作りたい。という方はこういったアナログマシンを一台持っておいても損はないと思います


オリジナルのカッコいいキックが出来た時の注意点

リリースするなり、どこかにアップするなりした場合の注意点ですが、キックだけ単音でならす部分があると直ぐにサンプリングされてしまうので盗まれたくなかったら何かほかの音と一緒にならすようにしましょう。それでも上手い人には抜かれてしまうかもしれませんが・・・(笑)

ダンスミュージック、特にクラブにおいてはキックの重要性はとても高く、キックに始まりキックに終わると言っても過言ではありません。カッコいいキックがなっていればそれだけで踊れてしまいますから、、色々と試行錯誤してカッコいいキックを作ってください、そしてカッコいいのができたら私に下さい(笑)

きちんとしたモニター環境も大事

太いキックを作る方法を色々と書きましたが出ている音をきちんと確認できるモニタースピーカーが無ければ話になりません。素の音で聞こえるスピーカーがないとせっかく太いキックが出来たと思ったのにクラブでは使い物にならないなんて事になりかねないからです。(詳しくはダンスミュージックを作るのに一番大事な物をご覧ください)

【番外編】キックサンプルをひたすら集める

キックを重ねたり一から作ったりするのは面倒だ!という方にはkickサンプルをひたすら集めるという方法もあります。

最近は有名アーティストが作ったサンプリング音源なんかも出ていますが、100種類のキックが入って居たとしても本当に使える音は1個か2個ですし私の考えではもうそのアーティストが使い古した音しか入っていないと思っています。

仮にあなたがいま活躍中のトラックメイカーだとして苦労して作った貴方の最新オリジナルサンプルライブラリーを売りますか?売りませんよね?そういう事です。

とは言っても、今や膨大なサンプルライブラリーが発売されていますので、じっくりと漁れば最初からカッコいいキックが見つかるかもしれません。

無難にカッコいい音が欲しいならド定番のVENGEANCEシリーズがお勧めです、ただそのまま使うとバレる人にはバレるという難点がありますがリスナーにはそんな事関係ないですからね、、(ようするに作った曲がカッコよければいいんです、と言ってしまうと今までの話はなんだったんだ!と言う事になってしまうので聞かなかった事にしてくださいw)

追記

※ちなみに、たまたま見つけたDJ ONIさんという方のブログ(こちら)の方がキックの重ね方などについて私よりも的確でとても詳しく書いてありますので、もっと詳しく知りたい方はご覧になってみてはいかがでしょうか(他の記事もすごく面白いです)ちなみにこの方はご自信が作った太いキックのサンプルというのも販売しているようなので興味がある方は購入してみてはいかがでしょうか?私もちょっと欲しいです。

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